イノベーションの本質と実験的学び -“新結合”と“実験”から生まれる未来-
はじめに
TOMOSUBAでは、学生や若者が企業・自治体とともに、自由で柔軟な“実験的学び”を通じて課題解決に挑むプログラムを提供しています。異なる価値観や専門性が交わる「新結合」から生まれるアイデアと、「試行錯誤を前提とした実験」による実践機会を通じて、企業様にとっても新しい発見と可能性を共に創出できる場となっています。
このような取り組みに関心のある企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
動画の概要紹介
動画「【世界のトップ5%の休み方】」では、クロスリバーCEOの越川慎司氏が、世界のトップビジネスパーソンが実践している休み方と、それが創造性・判断力・生産性にどう影響するのかを、豊富なデータとともに解説しています。なかでも、「イノベーションとは技術革新ではなく“新結合”である」という定義が提示され、異なる要素の掛け合わせこそが変化を生む源泉であるという視点が語られました。
この“新結合”という考え方は、TOMOSUBAが実践している学びのスタイルに深く結びついています。TOMOSUBAでは、学生や若者が企業や自治体と共に、現場に根差した課題に向き合いながら、自由な時間と余白の中で他分野との出会いを経験します。異なる分野・背景・価値観を持つ人同士の対話と協働から、新たなアイデアが生まれていく。そのプロセスこそが、イノベーションの起点であり、“新結合”を体現するものです。
「挑戦」から「実験」へ:TOMOSUBAの実践的アプローチ
動画で強調されたもう一つの視点は、「挑戦」ではなく「実験」として取り組む姿勢の重要性です。挑戦という言葉には成功・失敗の二元論が伴いがちですが、実験という捉え方は、たとえ失敗してもそこから学びを得られる柔軟さと継続性を含んでいます。
TOMOSUBAのプロジェクトは、まさにこの“実験”の思想に基づいています。参加者は最初から完璧な答えを求めるのではなく、仮説を立てて小さく試し、その結果から次の行動へとつなげていくというアプローチを取ります。こうした試行錯誤の積み重ねこそが、創造性を育み、真に実装可能なイノベーションへとつながっていくのです。
また、TOMOSUBAでは「失敗してもいい」という文化が醸成されており、参加者は安心して自分のアイデアを試すことができます。このような“心理的安全性”のある環境は、まさに実験が活発に行われるための土台であり、越川氏が語る世界のトップ層の働き方とも共鳴する要素です。
結論:イノベーションは“新結合”と“実験”から生まれる
現代の社会課題は、既存の知識や方法論だけでは解決できない複雑さを持っています。その中で、異なる価値観やスキルを結びつける“新結合”と、固定観念にとらわれずに小さく試す“実験”が、イノベーションの鍵となります。
TOMOSUBAは、まさにこの二つを実現する場です。若者たちは自分の興味・関心に基づいた問いを持ち寄り、異質な他者と出会い、行動と対話の中で社会への新しい解決策を模索します。この過程自体が、次世代のイノベーションを生み出すための“学びの実験場”であり、“未来を耕す場”なのです。
今後の社会に求められるのは、知識を多く持っていることではなく、新しい知と知を掛け合わせ、柔軟に試していける実践力です。その力を育むTOMOSUBAの事業モデルは、まさに未来を切り拓くための鍵と言えるでしょう。