2024年春、TOMOSUBAにて開催された「第8回あおぞら教室」では、現役パイロットをゲストに迎え、国際基督教大学(ICU)の学生団体「SKY AVIATION」を中心に、学生たちと“心の豊かさ”をテーマにした深い対話が行われました。

本イベントには、ICUをはじめ、早稲田大学、慶應義塾大学、東海大学などから約30名の学生が参加。特に1〜2年生の参加が多く、将来の進路に不安や葛藤を抱きつつも、真摯に人生と向き合おうとする学生たちが集いました。

パイロットの言葉が学生の心に火を灯す

「与える心」と「自己犠牲にならない在り方」をめぐる対話

イベントは、参加者とゲストとの握手からスタート。あえて形式を排したその始まり方は、学生と社会人の間にある“距離”を縮め、心の壁をほぐすきっかけとなりました。

メインセッションでは、現役で飛行機を操縦するJALパイロットが登壇。空の安全を預かるプロフェッショナルとしての日常を交えつつ、「利他の精神」「心の在り方」「与えることの価値」といった、キャリアの本質に通じるテーマについて語っていただきました。

「なぜ人に与えることができるのか?」「自己犠牲との違いは何か?」といった問いかけに、会場は深く静まり返り、学生たちは真剣な表情で聞き入っていました。単に“就職に役立つ話”ではない、生き方そのものに向き合う時間がそこにはありました。

将来を模索するZ世代にとって、価値観と出会う貴重な場に

あおぞら教室が果たすキャリア支援の新たな可能性

あおぞら教室は、従来の就職セミナーとは一線を画した、「価値観の対話」を重視するキャリア育成イベントです。主催を担うSKY AVIATIONは、航空業界や空に憧れを抱く学生たちが集まり、自主的に運営・企画を行う団体。企業ではなかなか届けにくい“若者が本当に知りたいこと”を、同世代ならではの感性で設計しています。

今回の参加学生の多くは、進路や生き方に迷いながらも、社会や未来に対して前向きな熱意を持ったZ世代層。彼らは、「何をするか」より「どう在るか」に強く関心を持ち、共感できる価値観にこそエンゲージメントを示す傾向があります。

JALの現役パイロットの語りを通して、そのような“本質的な問い”に触れた学生たちが、自分の人生に重ねながら真剣に考えを深めていく姿は、まさにこれからの社会が求める人物像そのものでした。

企業の皆様へ

このようなイベントは、企業と次世代の価値観をつなぐ貴重な場となり得ます。とくに航空業界のように「命を預かる責任」や「公共性」「サービス精神」が問われる領域において、企業で働く社会人一人ひとりの価値観が学生にとっての大きな学びとなり、業界理解や職業観の形成に深く貢献します。

TOMOSUBAでは、今後も学生主導による“共感を軸としたキャリアイベント”を企業の皆様とともに創出していく予定です。採用活動にとどまらず、価値観共創・D&I推進・ブランド教育・ロールモデル発信といった側面での協働も可能です。

学生が心から「この人の話を聞きたい」と思える場を、共に設計してみませんか?
ご関心をお持ちの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。