2022年に設立された上智大学の国際ボランティアサークル「Givers」は、国内外での支援活動を通じて、学生が自らの意志で社会課題と向き合う実践の場を提供してきました。主な取り組みは、子ども支援・動物保護・環境保全といった国内ボランティアに加え、エルサルバドルでの教育支援活動など、国際協力の現場にも広がっています。
そんなGiversが今回、新入生を対象とした交流イベント「タコスパーティ」をTOMOSUBAにて開催。2025年度の新歓として企画された本イベントには、約40名の新入生と、運営を担うGiversメンバー10名が参加し、合計50名以上が熱気あふれる時間を過ごしました。
食と対話を通じて価値観を共有する“共感型新歓”
イベントの前半は、参加者全員でタコスづくりを体験。具材を切り分け、ソースを工夫しながらタコスを完成させていく中で、自然と会話が生まれ、笑顔と温かい空気が会場に広がっていきました。
ただ「料理をする」だけでなく、「食を通じて価値観を共有する」ことに主眼が置かれており、Giversメンバーが国際協力の現場で感じた食と文化の違いや、ボランティア活動に参加した動機・学びなどもラフな雰囲気の中で語られました。こうした柔らかい空間の中で交わされるストーリーは、同世代に対して非常に強い共感と影響力を持っています。
また、団体の活動紹介も単なるプレゼン形式ではなく、「なぜ今、学生が国際ボランティアに取り組むのか」「どうすれば、現地の課題を自分ごととして捉えられるのか」といった内省を促す問いかけ型の発信が随所に盛り込まれており、参加者が能動的に考えるきっかけとなっていました。
“遊び×学び”のハイブリッドで高まる関与意識
後半は、ビンゴ大会やじゃんけん大会などのレクリエーションを実施。こうした遊びの要素を取り入れることで、場の一体感が高まり、参加者同士の距離も一気に縮まりました。
単に楽しさを提供するのではなく、関係性構築→団体理解→参加意欲の促進という一連の導線が丁寧に設計されており、イベント終了後には「Giversの活動に参加したい」「エルサルバドルに興味を持った」といった声が多数寄せられました。
企業の皆様へ
Giversのような学生団体は、単なる課外活動にとどまらず、学生が社会課題とリアルに関わり、行動と共感をベースに人間力を育てていく場となっています。とりわけ、海外協力・SDGs・共生社会・教育機会の格差といったテーマに真正面から向き合う姿勢は、社会課題への関心が高いZ世代人材の特徴を色濃く表しています。
このような学生との接点は、企業の皆様にとって以下のような機会に直結します:
- 共感力の高い若手人材との中長期的な関係構築
- CSRや社会貢献活動と連動した共創イベントの可能性
- Z世代の価値観・志向を体感的に理解するフィールド
- SDGs・多文化共生に関する企業ブランディング強化
TOMOSUBAでは、こうした学生団体の取り組みを支援し、企業様との橋渡しを行っています。新歓イベントの協賛から、社会課題に関する共同プロジェクト設計まで、さまざまな形での連携が可能です。