上智大学の学生による5つのボランティア団体が、TOMOSUBAを舞台に第2回合同新歓イベントを開催しました。
この取り組みは、学生が自発的に社会課題に向き合い、他団体との横断的なつながりを築きながら、活動の輪を広げていく実践の場です。
参加したのは、「ASANTE」「AIESEC」「めぐこ」「Go Beyond」「Givers」といった、いずれも国内外で高い実績と志を持つ学生団体。アフリカや中南米、インドなどでの国際教育支援、国内での共生社会の推進、環境保全活動など、取り扱うテーマは多岐にわたります。
この日は25名の新入生が参加し、団体の理念や海外での体験談、プロジェクトの成果などを真剣な表情で聞き入っていました。学生たちが自ら課題を発見し、動き出す原動力となっている「想い」に直接触れることで、聞き手の意識も大きく揺さぶられる時間となりました。
「団体紹介」ではなく、「社会と自分を結ぶ入口」に
イベントの前半では、各団体が活動の紹介を行いましたが、ただのプレゼンテーションに終わらない工夫が随所に見られました。たとえば、「AIESEC」では、国際インターンの中で見えた現地の課題と日本の構造との接点について学生自身の視点で語られ、「Givers」からはエルサルバドルの教育現場における支援活動のリアリティが共有されました。
こうしたリアルな語りは、聴き手である新入生にとって、「何をするか」よりも「なぜやるのか」を考えるきっかけとなり、主体的な関わりの一歩へとつながっていきました。
また、扱うテーマに共通していたのは、「答えのない課題に取り組む」という姿勢です。教育格差、気候危機、マイノリティの声など、既存の枠組みでは解決できないテーマに、若い世代が独自の視点と行動力でアプローチしようとする挑戦が、この場には確かにありました。
「学生だからできる」ではなく、「学生にしかできない」共創を
イベント後半には自由交流の時間が設けられ、団体メンバーと新入生がより踏み込んだ対話を重ねました。活動の裏側、個人の原体験、そして「今、なぜこの団体にいるのか」といった深い話題まで交わされる中で、参加者の表情には変化が生まれていました。
この自由な対話の中で、新入生は「情報」ではなく「空気」や「温度感」を感じ取ります。共感と信頼が土壌となる、Z世代ならではのつながり方がそこにありました。
参加団体の一人はこう語ります。「課題解決ももちろん大事ですが、それ以上に“仲間と一緒に社会と向き合うこと自体が面白い”という空気を感じてもらいたかったんです」。
この発言からは、単なるボランティア活動を超えて、個人の成長、共創、価値観の進化といった側面が、学生団体の実践に深く根差していることがうかがえます。
企業の皆様へ
本イベントで浮かび上がったのは、学生が社会課題を“自分ごと”として捉え、実行する場を自らつくり出している現実です。これは、社会貢献の入口にとどまらず、高い問題意識・共感力・行動力・チームビルディング力を兼ね備えた次世代人材が、大学という枠を超えて育まれている証とも言えます。
企業の皆様にとって、こうした学生との接点は以下のような価値を持ちます:
- 社会課題に感度の高い次世代人材との出会い
- CSRやサステナビリティ領域での共創機会
- SDGs達成に向けた広報・ブランディング支援
- 大学外活動による潜在スキルの見える化
TOMOSUBAでは、こうした志ある学生団体の活動を支援し、企業・自治体との橋渡しを行っています。
「若者と共に社会をよくする」「学生と一緒に未来を描く」そんな思いをお持ちの皆様に、私たちからぜひお声がけさせてください。